熊あん。

「クマグスの森 南方熊楠の見た夢」@ワタリウム行ってきた。まずは4F。前に上野に見に行った「南方熊楠 −森羅万象の探求者−」とほとんど同じような…?まーでも、何度見ても面白いからね。チマチマした標本とか、昭和天皇に献上したキャラメル箱とか、書斎の再現とかね。
次、3Fに向かう。一番私が興味ある辺りの展示。高野山の土宜法竜、柳田国男との関係とか、牟婁新報の「人魚の話」裁判とか、南方マンダラとか。夢、セクソロジー、人肉食、神社合祀反対運動、その辺のね。やっぱ熊あんの面白さは、すげー学者なのに、めちゃくちゃやっちゃってるとこなので、興味が尽きないよ。人がタブーとする部分をきちんと研究した熊あんは素晴らしい。
次、2F。熊あんのメインの研究、粘菌の展示。生きた粘菌をルーペで観察できる。気持ち悪くて良い。生きてるのかどうかは、ルーペで覗いてみてもよくわからないけども。奥には発砲スチロールで仕切られた映像ブース。熊あんの日記を朗読したVが流れてた。これがすごく面白い。日記の展示なんかは今までも見てたけど、なんだかよく読めなかったんだ。すごい読みにくい字なんだもん。こんな感じで朗読に合わせて画面に印が出たりしてくれるとわかりやすい。この日記がほんと面白くて、わかりやすく解説した本を出してほしいと思った。もしくは、あのVが欲しい。「猫楠」に出てくる熊あんそのものだ。猫楠を知った頃は、これはきっと水木先生がかなり脚色して面白おかしくしてんだよなーと思ってたんだけど、展覧会行ったり、いろいろ読んだりしてるうちに、本当にこんな人だったのかもなーって思うようになった。そんで、この日記のV見て、あぁやっぱりこういう人だったんだ、水木先生ので合ってるんだって確信したよ。やっぱ大好きだ。

猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)

猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)

ミュージアムショップON SUNDAYSでTシャツ購入。しょうがないよ。買っちゃうよ、これは。これ着て会社行っても「誰?」って感じだろうけど。

展示見てショップ見て興奮して、喉が乾いたのでカフェる。ケストリッツァー飲む。美味い。ドイツビールが飲める美術館。いいよね。