明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史


むか〜し、TV(多分、驚きもものき20世紀)で、阿部定がインタビューされてるの見たよなぁ、確か石井輝男の映画だったよなぁと、思い出したので探してみました。で、即購入。買うに決まってんじゃん。で、友人と鑑賞会。場所は鬼怒川。


様々な猟奇的事件の再現ってとこですか。お色気ありって感じの。正直申し上げますと、全体的に美化しすぎです。映画だからあたりまえか。だってさぁ、一番最初の「東洋閣事件」のモデルになってる「ホテル日本閣殺人事件」なんてさー、ただのババァだよ?「高橋お伝」の首切ったおっさんだって、土方巽みたいにカッコよくないよ?多分。顔知らないけどさ。でもね、本物の阿部定が見れるってだけで、買う価値ありでしたよ。なんでしょう、あの色っぽさは。もう、ばぁさんなんだけどさ、ムンムンしてんのね。隠しきれない何かがあるね。
まぁでも、面白かったよ。この映画自体が面白いっていうよりは、実際の事件の背景とか、なにやらドロドロした物を考えるのが面白い。特に「小平事件」が興味深かった。だってさー、怪しいおっさんに「奥さん。」とかって話しかけられて、おにぎりもらうかー?お米が買えるから一緒に行きましょうとか言われて、ノコノコ付いて行くかー?今じゃ考えられないよ。そりゃあ、犯されて殺されますって。今ならね。当時は本当に貧しくて、食うや食わずの世の中だったんだけどさ。貧しいってのは不幸な事だね。
まぁでも、みんなで飲みながら見るにはいいと思った。
結局、意味わかんないんだけどね。最初に出てきた医師の目的は何だったのかとか。


しかし、阿部定事件の再現に関しては、やっぱ「愛のコリーダ」にはかなわないね。なんたって藤竜也カッコいいし。どう見ても入ってるし。