夜の教室@ON SUNDAYS

ワタリウムで行われている「渡辺克巳写真展・関連企画 夜の教室」へ。伝説のオカマ、東郷健さんを見に。子供の頃、政見放送東郷健を見るのがとても好きでした。オカマという存在を初めて知ったのは、この方か杉浦ブラザーズかどっちかだったよなー。TVで見ていた大好きなあの方が目の前に!興奮を抑えつつ、まずは渡辺克巳写真展を観る。2回目。やっぱ、60年代70年代が面白いなー。一番のお気に入りは「沖縄から来た人」って写真。インパクト強すぎです。何が凄いって、何もかも凄い。あの写真のポストカードでもあったら絶対買うのに。90年代以降のは、自分も知ってる風景だからイマイチなのかな。ガングロの写真も30年位経って見ると面白いんだろうか。
見終わった後はON SUNDAYSで、what'sいマフィンを喰う。ウマー。

と堪能してると東郷健が会場入り。まだ6時過ぎ。一旦出て、SUBWAYでメシる。
8時開場、テキトーに席に着く。売り物の本読みながらビール飲んでタバコ吸って待つ。DJがかける歌謡曲。いい空間だなー。9時、「薔薇門」収録の「おかまの政治演説」に乗せて、東郷健さん登場。すでにベロンベロンの様子。そうそう、この薔薇門てレコード、寺山修司と作ったらしいんだけど、すごく欲しいよ。ちなみにジャケ写は篠山紀信

さて、ベロンベロンの伝説のオカマ、ホステスのジャンジの質問にはほとんど答えることなく、同じ話を何度も何度も繰り返す。

・持参した本を見せつつ「欲情のキスをどこにするか」という本の表紙は渡辺克巳さんが撮った写真なのに、展覧会のどこにも自分の写真が無い。
・件の本は絶版になってしまった。その理由は「オカマと天皇制」について書いてあるからだ。
三一書房は経営者が2代目になってからダメだ。
・後姿はマリリン・ボロボロ、前から見たら男か女なのかわからない。(ジャンジについて)
サンスクリット語では「カマーラ」は「愛」という意味なのに、大陸を渡って日本に辿り着いたら「オカマ」と差別され、軽蔑される言葉になってしまった。

そんなような事を、多分4回はループしてたと思う。wikiにもだいたい同じようなことが載ってるので、いつも話す内容なんだろうね。
しかし、ベロンベロンで話ループしまくりでも、何故か憎めない。面白い。ケラケラ笑いながらみんな聞いてましたよ。老人てさ、だいたい同じ話ばっかりするじゃん。それに輪をかけて、オカマの老人だもの。タチ悪いのもしょうがないよねー。ゴールデン街「みゆき」のまりこママと一緒だよ。面白すぎです。
で、トークショー終了後は、気さくにみんなと撮影会。もうねー、すっごい優しいの。物腰柔らかで色っぽいのね。もちろん一緒に撮ってもらいました。


↑これ撮ってもらったあと、やだわ〜、強姦されちゃったわよ〜なんて仰ってたよ。そして、完全にオスと間違えられた友人は、無いのにちんこを触られてました。不思議と不愉快ではなかったらしい。
しかし、何十年も昔に見た政見放送と、まったく変わりない姿に驚かされました。やっぱ若くあるために努力してるんだろうな。すごくステキなお着物について質問してる方がいたんだけど、藤城清治の作品なんだそうです。東郷健の娘さんは藤城清治の養子になったってのも驚いた。東郷健藤城清治が関係あるとは知らなかったよ。