カルト宗教潜入記

夜行バスで名古屋へ。早朝に到着。バスでの苦しみっぷりはツイッターでお伝えした通りです。なんかここのサイドバーにツイッター表示させてたのに、いつのまにか消えてんのね。謎。

友人の車で目的地へ。岡山に近い兵庫の山の中。すげー遠い!名古屋まででも長旅だってのに、ここどこだよ!しかし、友人に会うのも何年振りかわかんない位久しぶりなので、楽しい。単なるドライブ気分。えらい遠いとこだけど。
昼に到着。受付みたいなとこで名前書いて番号札みたいのもらう。で、30人位の集団で坊さんに案内されて見学開始。他の参加者は、主におっちゃんおばちゃん。あとは若者カップル、とんがった靴履いた今時の若者グループ等々。見た感じ普通。手には数珠持ってたりするけど。

とにかく広い!でかい!距離感おかしくなる。技術も大きさもなんでもかんでも世界一だそうです。説明が始まると、坊さんの手伝いみたいなおっちゃん達がおもむろにパネル出してくる。ギネスに認定されたとか大きさの比較なんかが書いてある。山門と凱旋門自由の女神なんかの比較のね。いちいちおばちゃん達は、へぇ〜、ほぉ〜と感心しきり。


仁王さんなんだけどさ、ジョジョだよね、これ。完全に。筋肉とかおかしいでしょ。

この庭は奈良の若草山をイメージしてますとか、この橋は渡月橋を…とか全部何かをマネした感じになってんのね。これなんか夢殿だよね。

ここでさ、坊さんが「聖徳太子は実在してないんじゃないかとか、いろいろ言われる方がいますが、聖徳太子はいます!」って言っちゃってたんだけどさ、大丈夫?それ。そんなこと言っちゃって。


もうね、とにかく広くて疲れる。建物の中は寒いし。いちいちでかくて見るの疲れるし。なんかねー、全てが過剰過ぎんだよね。彫刻もさぁ、壁という壁、全部びっちり彫刻だからさ。等間隔にビシーッとドラゴン並んでて、その上の階はビシーッとフェニックス並んでて、角は象さんで、天井はビシーッと蓮の花でさ。その天井が、すごーーく高くて、ビルで言うと7階分の高さです、とか。とにかく詰め込みましたって感じ。隙間恐怖症か何かなのかしら、ここの教祖は。
で、これを作った人間国宝(韓国の)の職人の方は、作らせて頂いてとても嬉しいと感謝していただの、技術を伝えることができたと喜んでいただの、落慶法要が終わってすぐに亡くなっただの、そんなような説明を聞く。そんで、おばちゃん達はそれ聞いて涙を流さんばかりに感心している。もう私うんざり。
あー、極めつけはあれだ、すごいでかいホールみたいのがあってさ、そこで第五回世界仏教サミットってのが開かれたらしいよ。タイだのスリランカだの各国の国王だのえらい坊さんだのが来たらしいよ。シアヌークさんとか。シアヌークさんなんて、そこのホールに名前使われちゃってたけどいいのかい?

山の中を3時間かけて歩いて終了。ともかく、ものすごいたくさんのお金を持っている怪しい寺の、豪華な設備の自慢されただけだったわ。思うに、仏教ヲタが金に物言わせて自分のとこにジオラマ作っちゃいましたって感じだと思う。よくさ、鉄道模型好きが高じて自宅にNゲージの部屋作りましたとかいんじゃん。まるっきりあの感じ。現実にはあり得ない組み合わせの列車走らせてたりいるでしょ。それと同じでしょ。
無駄にでかくて広くて新しいもんだから、完全に田舎の山の上に立ってる巨大観音像とかさ、登別にあった中国庭園とかさ、あんな感じなんだよ。立ち寄り温泉でもあんじゃねぇかって思っちゃう安っぽさ。
せっかく遠いとこ行ったんだから、ちょっとくらいカルトな部分を見たかったんだけど、そういうのはどうやったら見れたんだろう。ちょっとネットで調べたら、教祖が口に含んだ水を飲まされるとか書いてあったからさ、どうやって断ろうとかwktkしてたのに。特に書く事ない位の拍子抜けっぷりだよ。
あ、お堂の中でみんなで「なーむあーみだー」とかやっててさ、私だけポカーンとした顔でポケットに手突っ込んで見てて、かなり浮いてたかもしれないね。だって、やなんだもん。しょうがないよね。

帰りの高速のSAにあった滑り台。かわいい。なごむ。